29歳の時の恋人
ちょうど、30手前くらいの頃同じ会社の先輩とお付き合いが始まった。
お互い結婚を意識する年齢で、結婚することを考えながら付き合おうという話だった。
わたしは彼の普通なところが気に入っていた。というか、安心した。自分に「普通」っていう、評価がもらえる気がしてたのです。
わたしって実は全然普通じゃなかったんだけど(-_-;)
ここでいう普通っていうのは、世の中が設定した過ごし方を受け入れて、疑問を抱かずに「そんなもんだよね」と、無難にこなせる人。
わたしは世の中の前提をいつも不思議に思っていて、不思議に思ってしまう自分を周りに気付かれないように取り繕うのに精一杯だった。
彼はかっこいい男の子だった。
でも、かっこいいのにわたしには物足りなくて…物足りないなんて思ってることに気付かれてしまったら、普通じゃないのバレちゃうし、、いや、もとい!わたしも普通だし!みたいなはざまだった。葛藤してたなーと思う。
間が悪いことに、ケンカをしている合間に彼の転勤が決まった。
あー終わったな。。って半分以上思ったけど、別れることを決めずに、少しの間は彼の赴任先を訪れたりもした。
どっちも引き止めれず、もどかしい時を過ごしたけど、距離に勝てる絆はなくていつのまにか疎遠になった。
いま考えても、あの人とは難しかっただろうなと思う。見ている未来が違ったのだ。
10年近く経ったいまはそう思うけど、当時はそこまで分からなかったな。ただ、愛情が薄れて終わった、わたしに魅力がなかった。転勤が邪魔をした。
そんな風に受け止めてたけど、ちゃんとダメになるには理由があるね。
若かりし、思い出(^.^)